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それまでは短かったようで、長かったようで。
なんだか不思議な日々だった。
もう『魔女とロボットの問題解決センター』はなくなってしまったけれど、犯人を見つければ、また復帰させてもらえるかもしれないし。
イオリにはバレてないようだから、
「…………」
「――ルさん! マヨルさん! ……どうしたのですか? そんなにぼーっとして。……緊張してますか?」
緊張しているというよりかは、プレッシャーに押しつぶされている感じかな。
これで犯人を捕まえない限り、あの部の復帰はありえない。
いや、捕まえても簡単には上手くいかないだろう。
「大丈夫です。放課後、マヨルさんはご家族に事情を説明してください。そしてできるだけ多くの方にご協力していただきたいです。魔女とロボットの総戦力で戦いましょう」
そうだ。大丈夫。
私たちはたくさんいるのだから。
「うん」
イオリの予想では、あたりが見えにくい夜を狙ってくるのではないかと言っていた。
「今日の月はどんな形?」
「……もちろん、三日月です。――ま、たまたま偶然ですけどね」
別に三日月だからって戦力が上がるわけじゃないけど。
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