序章 魔女とロボットのおかしな日々?

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序章 魔女とロボットのおかしな日々?

 魔女。  皆さんはその言葉を聞いて何を思い浮かべますか?  恐らく、皆さんは今、黒くて美しい少女を思い浮かべたでしょう。  その少女はほうきに乗っていて、かわいい黒猫を連れています。  ロボット。  皆さんはその言葉を聞いて何を思い浮かべますか?  恐らく、皆さんは今、カクカクとした腕を持つ人型の何かを思い浮かべたでしょう。  あるいは、また別の動物の形をした何かを。  その何かは、カタコトで話します。  そして最後に、『魔女とロボット』。  その言葉を聞いた時、皆さんは思ったでしょう。  魔女とロボットは一緒にいるはずはない。と。  魔女とロボット。この二つは言うまでもなく対照的です。  漫画や小説でも、魔女とロボットが一緒にいることは少ないでしょう。  普通は。  私も十二歳まではそう思ってた、思ってたよ。  しかし。あの日。  私の十三歳の誕生日の日。  ――全てはおかしくなった。  魔女とロボットが一緒にいる、しかも同じクラスで。  そして『魔女とロボットの問題解決センター』なんてふざけた名前の相談室まで作ってしまったのだ。  全ては、アイツと……あのロボットと出会ったからだ。  桜井伊織(サクライイオリ)……『Iori.001』。  魔女、三日月魔夜(ミカヅキマヨル)の『人間』としての人生は、どうやらここで終わってしまったようだ。
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