10人が本棚に入れています
本棚に追加
/120ページ
序章 魔女とロボットのおかしな日々?
魔女。
皆さんはその言葉を聞いて何を思い浮かべますか?
恐らく、皆さんは今、黒くて美しい少女を思い浮かべたでしょう。
その少女はほうきに乗っていて、かわいい黒猫を連れています。
ロボット。
皆さんはその言葉を聞いて何を思い浮かべますか?
恐らく、皆さんは今、カクカクとした腕を持つ人型の何かを思い浮かべたでしょう。
あるいは、また別の動物の形をした何かを。
その何かは、カタコトで話します。
そして最後に、『魔女とロボット』。
その言葉を聞いた時、皆さんは思ったでしょう。
魔女とロボットは一緒にいるはずはない。と。
魔女とロボット。この二つは言うまでもなく対照的です。
漫画や小説でも、魔女とロボットが一緒にいることは少ないでしょう。
普通は。
私も十二歳まではそう思ってた、思ってたよ。
しかし。あの日。
私の十三歳の誕生日の日。
――全てはおかしくなった。
魔女とロボットが一緒にいる、しかも同じクラスで。
そして『魔女とロボットの問題解決センター』なんてふざけた名前の相談室まで作ってしまったのだ。
全ては、アイツと……あのロボットと出会ったからだ。
桜井伊織……『Iori.001』。
魔女、三日月魔夜の『人間』としての人生は、どうやらここで終わってしまったようだ。
最初のコメントを投稿しよう!