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「先日、市や県のほうで『部を廃部にしろ』と脅迫状が来た。火薬は見つからないが、爆発音がした。という話になったんだ。
確かに、ケガ人がでたわけじゃないし、お前らには部活を続けてほしいが、やはり今後の安全がまだ保障されていないこと。お前らがあまり部活動として校内で活動していないことなどから、廃部を要請することとなった」
……こんな簡単に……。
「でも、爆破は火薬が使われていないし、ケガ人が出るほどのものじゃない。活動だって、校内ではやってなかったけど、私たちは私たちなりに問題を解決しようと……」
――言ったって無駄かもしれない。
どうせ、……もう、この部で活動はできない。
「休部では、ダメなんですか……?」
廃部になったら、せっかく積み上げてきたものが全て台無しになってしまう。
せっかく、イオリが作ったこの『魔女とロボットの問題解決センター』が無くなってしまう。
きっとこれからもイオリはこの部でやりたいことがたくさんある。
私だってこの部がなくなってしまうのは悲しい。
「それは無理だ。今日を持って『魔女とロボットの問題解決センター』部は解散となる。……ごめん」
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