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ダブルデートが終わると、車内は二人だけになった。そこで、運転手の男性がポテトチップスの件を思い出しながら話し始める。
「何かいたよね。あそこでポテトチップスを投げるとは思わなかったよ」
「え?何かいたってわかってたの?」
その言葉に彼はコクリと頷いた。
「じゃあ何でブレーキ踏んでくれなかったのよ!」
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「ブレーキペダルの所に誰かの足があって踏めなかったんだよ」
彼女はそう言う彼の表情を見ると寒気がした。後部座席で見たニヤニヤが彼の笑顔と重なる。
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