はじめに(企画の趣旨説明)

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はじめに(企画の趣旨説明)

まじめな企画です。 8月限定で「戦争を考える」作品を募集します。 8月といっても、日本のそれに限定するつもりはありません。 あくまで8月は日本人にとってのシンボル的な意味です。 原爆や空襲・沖縄戦などはもちろんですが、欧州における第1次・第2次世界大戦、あるいは外国での戦争の問題でも構いません。 子供の頃の児童文学から、戦争小説はたくさん読んできました。またドキュメンタリーや証言なども。 心の中にずっと貯めているものがあります。でもあまりのすさまじさに体験していない者が語るのは不可能だと思っていました。 けれど、実際の体験者だけでなく、「知らない」世代でも挑んでいる現代作家たちがいます。荻原浩『僕たちの戦争』馳星周『美ら海血の海』中村文則『逃亡者』目取真俊の芥川賞受賞の「水滴」はじめ現在の沖縄を問う作品。柳美里『8月の果て』ジャーナリストでもある辺見庸の諸論説、アメリカの戦争を告発した伊藤計劃『虐殺器官』……。 企画の趣旨は、体験者がいなくなる中であらためて考えたいということです。継承の問題です。 小説だけでなく、親や祖父母などから身近に聞いた話の紹介やいわゆる戦争文学の感想文など形式は自由です。 そんなに気負わないで参加していただけたらと考えています。 参加のご希望がありましたら、ご連絡をお願いします。 自己紹介トピに直接書き込んでいただいても構いません。 もしも、参加したけれど書けなかった……となっても大丈夫です。それは仕方ないと思います。 また、企画の趣旨にご賛同いただければ、読み専でのご参加も大歓迎です。 なお、企画の趣旨からして、戦争を賛美するような内容のものは却下させていただきます。審査は私、仁矢田がいたします。 (文責・仁矢田美弥)
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