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「どこへ 原爆の子を読んで」(詩集『見知らぬ恋人』より)
あの日
不思議な
爆弾が墜ちて来た
人々は
あわてふためいた
僕たちは
体が熱くて仕方がない
川に飛びこんだ
川岸につかまっていたけれど
川の流れが早くて
つかまっていられない
==僕たち 先に行くね==
どこへ? どこへ行くの?
あの子たちは
知っていた
海に 流されて
海に 流されて
神様が 待っていてくださる
ところへ、、行くと、、
あの子たちは
今、、
あの子たちは
お魚になって 泳いでいます
今でも
お魚になって 泳いでいます
みんな 知らないだけです
みんな 知らないだけです
お魚になって 泳いでいます
今でも、、
お魚になって 泳いでいます
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