いざよいに、いざ。

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いざよいに、いざ。

fc56370d-faa4-4289-8fd7-958d4851ea9d つぶやきが物語を紡いで、 いつかお星さまになる そんな場所で。 もうじき十六夜なので、 よるの絵のらくがきをアップします。 (というか習作)です。エブはどんな画像も左右幅合わせで比率固定なのかー。細長い絵を拡大し過ぎると粗が見えてちょっと恥ずかしい……。 銅版画好きってある方からお声をいただいて、めっちゃほくそ笑んでる今日このごろです。 今回は銅版画のおはなしをしようかなと思います。 銅版画は14世紀のヨーロッパで生まれ、16世紀のルネサンス期(「モナ・リザ」のダヴィンチの時代)に広まったといわれていて、500年以上もの歴史のある絵画技法です。 銅版画は銅に細かく傷をつけるように絵を描き、傷のところにインクを詰めプレス機で紙に印刷(転写)します。凹版印刷です。 銅版の傷の付け方(技法)は多様ですが 2つに大別できます。 1. 直接傷をつける  (エングレーヴィングやメゾチントなど) 2. 酸(硝酸や塩化第二鉄)に浸けて腐食させる  (エッチングやアクアチントなど) わたしが好きな技法はメゾチントで、ベルソー(ロッカーともいう)という道具で銅版全体に無数の小さな穴のついたささくれのような傷を作り(「目を立てる」といいます)立てた目をパフェのスプーンみたいな形の「バニシャー」という道具で潰していきます。 絵を描くときは、明るい部分(ハイライト)をバニシャーで潰していきます。潰せば潰すほど、版は滑らかになります。滑らかなところはインクが乗らないので、白く浮き上がって階調が生まれる、というしくみです。銅版画で最も簡単にグラデーションを作りやすいのが、メゾチントです。 この絵はデジタルですが、メゾチントの技法を消しゴムツールに応用して描いています。銅版と違い、デジタルは黒く潰したベースを消しゴムツールで直接ゴリゴリ削って階調をつくるので、下絵が入れられず、一発芸です。 銅版画は深みのある黒が生み出す味のある幻想的で美しい作品がたくさんあって、好きなのです(*≧∀≦*)
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