2人が本棚に入れています
本棚に追加
上映自体は四十分程度で終了した。
しかしプラネタリウムが初めてだったからか、満足感が尋常ではなく、映画を一本見終わった時のような充足感が身体を満たしている。それはアニェスも同じようで、プラネタリウムから出た後も、少しぼんやりしているようだった。
「アニェス、大丈夫か?」
まぁ大丈夫だとは思うが、念のためそう尋ねた。
アニェスは少しボーっとしていたが、ハッとしたようにこちらに向き直る。
「う、うん。大丈夫。すごかったね、プラネタリウム」
「ああ。また来たいな」
アニェスは俺の言葉に対して、どう返したらいいか悩んでいるようだったが、
「うん。そうだね」
そのように返してくれた。
最初のコメントを投稿しよう!