テディベア

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君には、動かせる口も手もないけれど 僕の記憶の君は、たしかに話していたんだ。 脳内に聞こえる君の声に いろんなことを教えてもらったよ。 どこに行くのも一緒で ずっと僕は君を抱きしめていたんだ。 そんな小さな頃のお友達だった君を 十何年久々に、段ボールの中から見つけた。 色あせた具合が月日の長さを物語る。 あの頃はありがとう。 僕の支えだった君。 洗濯して綺麗に出来たら 今度は僕の子と話し相手になってくれないか。
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