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 その言葉に、巧也は胸騒ぎを覚える。 「お、おい、ジョー、まさか、君……」  譲の機体に武装は残されていない。彼が取るであろう手段を、巧也は一つしか思いつけなかった。すなわち、体当たり…… 『シノの仇……取ってやるからな……』 「やめろ、ジョー! 早まるな!」  だが、譲の答えはない。そして……  大きく宙返りを打った譲の機体が、敵に向かって急降下する。巧也は絶叫する。 「やめろおおおお!」
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