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クロエは幸福であった。
口淫しか許されなかった彼の身は、オルガの手がかかったことでようやく拓かれ、疼く秘部が疲れを知らないゴッドフィーダーに幾度も突かれ、大量の迸りを身体の奥へ吐される度、心は身体以上に歓喜し、飢える愛に報いた。
たとえオルガが自分を通して有栖を愛でているのだとしても何ら憂うことはない。
ただ一つの苦痛はクロエの役割が自身に移されたオルガの精気を有栖に注ぐことであるがゆえに、何度も押し寄せるオーガズムに抗い、射精を制することだけだった。
一度も吐かず城へと持ち帰った欲情は飽和を続け、クロエは有栖の髪を指で梳き
上向く小さな丸い顎先をすっと撫でただけで品の良い風体には似合わないほど股間を張らせ、熱い息を漏らした。
それでも、
「ああオルガ、、、オルガ」
急くようにシャツのボタンを外してくる有栖の手を取って、
「『餌を与えるようにエネルギーを移してはならない』とオルガ様より言いつけられております。
お待ちかねの精気はオーガズムを得るときに余すことなく差し上げますから、今は行儀良くなさい」
と自らにも言い聞かせるように首を振り、微笑みを湛えながら現れた白い頸に先ずは薄い唇を触れさせるのだった。
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