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自宅で必死に勉強して、学力は大きく下がることはなかったが、出席日数がかなり足りない状況だったので、高校受験のときは不安だった。 それにもかかわらず、不登校になる前の学年上位の成績と 担任の先生の文章のおかげだろうか、 なんとか、私立の、ある程度いい高校に入れてもらえることになった。 高校に入ってからはいじめられることはなかったが、中学校の時のトラウマから 大して仲の良い友達も作れず、淡々とした日々を送った。 その後、ある程度上位の大学には入れたが、 ひとりぼっちで、とりあえずやらなければならないことだけをこなしながら、 ボーっと過ごす毎日だ。 今も、周りが楽しそうに雑談をしているなか、ぽつんと黙って席に座っている。他にも一人で座っている生徒が数人いるが、彼らは本を読んだり、講義に関する論文を読んだり、ゲームをしていたり、とそれぞれ充実した時間を過ごしているようだった。 私は、たいして講義の内容に興味を持っているわけでもないし、本はあまり読まないし、ゲームの面白さもわからないし、趣味という趣味がないので、何もすることがなく、ただただ座っているしかないのだ。 そんな時だった。
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