アッキー&マッキー&げたんわくん&タッくんのばーすでぃの月♪今年はボルダリングレース!!

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アッキー&マッキー&げたんわくん&タッくんのばーすでぃの月♪今年はボルダリングレース!!

 八月。そう八月。伊織先生のスタジオの八月誕生日メンバーは、誕生日パーティーという名目の勝負事を強制的にやらされる八月。今年も伊織先生は無駄にお金をかけた。 「という訳でアッキー&マッキー&げたんわくん&タッくんにはボルダリングレースをしてもらいます!」  サプライズではなく、今回は正攻法。八月誕生日メンバーは絶対何かやらされると勘付いていたので、事前告知するしかなかった。 「しかし、短パンとノースリーブでボルダリングか」  タッくんがやれやれとため息をつく。短パンとノースリーブならば、まわし付けたり忍者の格好をするより普通だか、ちょっとだけ残念感漂う。 「いやいや。普通がいいでしょ!? 俺、今年何やらされるかドキドキしてたよ!」  げたんわくんは内心安心している。 「まぁスタジオ内にボルダリングの設備作っちゃうあたりはやっぱり伊織先生だね。負けないよアッキー?」 「今年は私らの勝ちですねマッキー」  応援組スタジオメンバーの予想もボルダリングレースならば、アッキーかマッキーのどちらかが勝つと予想する。何気に身体能力が高い二人。今まで誕生日の勝負事は、勝っても負けてもプレゼントもらえるからとサクッとリタイアしてきた二人だから、予想が当たるとは限らない。 「今年もプレゼントはお食事券だ! もちろん一位が一番高額だぞ!」  イベントはこだわる伊織先生だが、プレゼントは毎年全く同じだ。それでも役立つものだから、その辺誰も突っ込まない。 「ではボルダリングレーススタート!」  一斉に四人は登りだす。その真下に伊織先生は体育座りをする。 「ちょっと……。伊織先生、危ないからもっと下がろうよ」  瑠璃くんが伊織先生の手を引くが伊織先生はブンブンと首を振る。 「ここで見たいの! 親父さんなら分かるよね?」  言われて親父も伊織先生の横に立つ。 「ほほう。これは……」
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