【 第7話: 夫婦の契り? 】

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【 第7話: 夫婦の契り? 】

 結局、俺はまともな食べ物を食べることができず、空腹とも戦わなくてはならなかった……。 『グゥ~ッ……』 「(う~、腹減ったなぁ~……)」  婚約の宴は、とりあえず、滞りなく無事に終了し、会場に来て頂いた人たちを見送ると、『ダガヤ王』が満足そうに笑顔で俺たちの元へとやってきた。 「タロー王子、今日はありがとう。来てくれた者たちも大変満足しておったぞ」 「そ、そうですか……。こちらこそ、ありがとうございます。ダガヤ王……」 「んっ? もう、ダガヤ王ではなく、お父さんと呼んでくれて良いのじゃぞ」 「あっ、お、お、お父様……。ありがとうございます」 「はっはっはっ、今日は長旅で疲れたであろう。ゆっくりと、ミャーと一緒に休まれるがよい」 「ミャ、ミャー姫と一緒に……? ですか……?」 「何を言っておる。当たり前じゃろう。お前たちは、もう婚約したのだから、今夜にでも夫婦の契りを結びなさい」 「へっ……? ふ、夫婦の契りをですか……?」 「そうじゃ。お前たちは、もう夫婦となるのじゃから」  俺は、咄嗟にミャーの方を見た。  ミャーは、顔を真っ赤にしている……。  モジモジもしちゃってる……。  こ、これは、本格的にまずい……。  俺は、ダガヤ王に、こう念押ししてみた。 「で、でも……、ミャー姫はまだ15歳です……。それに、俺は、32歳のおっさんです……」 「歳の差なんか気にする必要はない。それに、ミャーはもう成人女性なのだから、今夜にでも結びなさい」  俺はちょっと照れくさそうに、右手でぽりぽりと頭を掻きながら言う。 「そ、それは、さすがにちょっと……」 「タロー王子よ。この先、将来、お主がこの国の王を継ぐことになるのじゃぞ! そんなことで、怖気づいてどうする!」 「えっ……? お、俺がこの国の王を継ぐ……?」 「ああ、そうじゃ! そういう覚悟で、あの言葉『De Lau Myar(デ ・ ラウ ・ ミャー)』と言ったのであろう!」 「え、え、えぇーーーーっ!! (何でそうなるのぉーーーーっ!!)」  俺は、あまりの衝撃で、頭を抱えたまま、(あご)が外れてしまった……。 『ガコッ!』 「い、痛てっ!!」
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