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【 第2話: カプッとしちゃうぞ♪ 】
俺は、不覚だった……。
32歳の俺が、15歳のミャーの魅力に負け、鼻血を出してしまったのだ。
しかも、その鼻血をミャーが『ペロッ』と舐め取った……。
そのミャーの舌触りは、まるで、子猫ちゃんに舐められた時のような、柔らかくザラザラとした感覚だった。
俺は、後方へ体を反らして、ミャーに思わずこう言った。
「あ、ありがとう……。ミャー……」
「どういたしましてにゃ♪ おいしかったにゃ♪」
「お、おいしかった……?」
この小娘は、何を言っているんだろう……。
32歳のおやじの鼻から出た、汚い汚い鼻血を、おいしかったなんて……。
やっぱり、イカれた野郎だ……。この猫ニャンニャン野郎は……。
「タロー、ミャーもう我慢できないにゃ……。早くタローと『カプッ』したいにゃ……」
『ゾワワワワワ……』
俺は、全身に電気が走った。
遂に、『カプッ』というプレイが始まってしまうのか……?
イカれた野郎のプレイだから、とんでもないプレイに違いない……。
俺は、そんなプレイを今夜、初体験するのか……?
怖い……。ドキドキする……。
「タロ~、『カプッ』してもいいにゃ?」
ミャーは、甘えた子猫ちゃんのようなかわいい声で、両手を胸の前で猫の手のように丸めて、首を斜めに傾けてお願いしてくる。
かわいい……。癒される……。
遂に、その『カプッ』というプレイが始まっちゃうのか……。
「あ、ああ……、い、いいよ……」
俺は、受け入れてしまった……。
このかわい過ぎるミャーの魅力に、32歳のおっさんは、完全にノックアウトされてしまったんだ……。
俺はもう、どんなプレイも受け入れようと思っていた。
すると、ミャーは、そのかわいいお口を開くと、かわいい八重歯を見せながら、笑顔で俺に近付いた。
俺は、思わずそっと、瞳を閉じた。
近くにミャーの吐息を感じる。
俺の顔に近づく……。
そして、何故か、俺の首元へ……。
んっ? 首元……?
『カプッ!』
「ぎゃぁぁーーーーーーっ!!」
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