ギター⑥

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ギター⑥

 スタジオに到着して中に入るとキレイな作りで整理整頓されている部屋。  中でプチ演奏会ができるぐらいの広さ。  レンタル楽器が置いてあっても広い。  始めて入った俺でも驚くし、ワクワクする。こんな広いところで練習=演奏が出来ることに。  「潤さんのギターは相変わらず黒でカッコいいですね」  「ありがとう」  「大切に使っていますね」  「そうだな。まぁ、長年使っている相棒みたいなぁもんだし。愛着がわいてなぁ~。湊斗、そこにある楽器から借りていいぞ」  「はい」  「ねぇ、湊斗。これ、全部がギターなの?」  俺の後ろにいた渚沙が不思議そうに俺に聞いてきた。楽器をやらないと分からないよなぁ~と思った。  「確かにギターでまとめるとそうなるかな。ただ、そこにあるギターは二種類あるんだ。それは分かる?」  「うーん、カラフルかカラフルじゃあないかとか?」  「いい線いっているね渚沙ちゃん」  「そうですか?」  「うん。潤さんが持っているギターやカラフルなのがエレキギター。茶色で素朴な感じなのがアコースティックギターって言うんだよ」  「何が違うの?」    さらに渚沙の頭の中が?マークがいっぱい浮かんでいるのが目に見えた。    「簡単に言うと電気を使うか、使わないかって言った方が分かりやすいかな?」  「電気?」  「そう」  俺はアコースティックギターの方を持って渚沙の方を向く。説明より見せた方が早いかなと思って実戦した。  「じゃあ今から音を鳴らすからそれで分かると思うよ」  「そうなの?」  「聴けば分かるし見ていても分かるよ」  「?」  「じゃあ、まずは俺から鳴らすよ」  「うん」  ~ジャラン♪  「どう?」  「キレイな音だよ」  「じゃあ、次は潤さんに弾いてもらうからさっきと同じく聴いて」  「うん」    ~ジャラン♪  「どう?」  「何か……音が小さいような気がする」  「そう、小さいね。じゃあ、今度は電気を入れると」  ジャラン♪とまた潤さんがエレキギターを弾くと。  「全然違う! すごい。さっきは湊斗が弾いたギターの方が音が大きく感じたのに急に潤さんが弾いたギターの音も大きい音を出したよね!」  「そうだね。その違いが電気だって分かった?」  「うん。潤さんが弾いたギター、エレキギターだっけ? 電気が入ると全然違うんだね!」  「そう。俺が弾いたアコースティックギターは中が空洞だから音が響いて外に広がる感じだけど、エレキギターは電気で音が鳴るから面白いよ。それに渚沙、俺が持っているギター持ってみて」  「う、うん」  渚沙にアコースティックギターを持たせてみた。  「軽いね」  「うん。今度はエレキギターを持ってみて」  「うん」    渚沙からアコースティックギターを預かって、今度はエレキギターを持たせてみた。  「重い! こっちは重いんだね」  「でしょう。アコースティックギターよりエレキギターは少し重いんだよ」  「へぇー。だから肩にかけて演奏する人が多いの?」    渚沙が潤さんの姿、肩からかけているスタイルを見て質問してきた。  「肩にかけた方がやりやすいとか色々(いろいろ)あるんだと思うよ。立って演奏する人もいるし」  「なるほどね~」  渚沙が面白そうに二つの楽器を見ていた。  渚沙に楽器の説明をしたのでここでお復習って感じで説明するとここで出てきたギターは二種類。  一つがエレキギター。もう一つがアコースティックギターになる。  エレキギターとはボディーがとにかくカラフル。赤、青、黒と色々。そして重さがある。そして電気信号と言っていいのかもしれない、電気を使う。  エレキギター専用のコードをエレキギターとアンプ、いわえるスピーカーに差し込んでスイッチオンして音を出す。そんな流れで音が出る。  電気を使わないと音は小さく、あまりなっているのか分からない。  そしてもう一つのアコースティックギター、通称アコギ。アコギはエレキよりは素材がシンプル=素朴な感じ。そして軽い。  中が空洞なのでエレキみたいに電気を使わなくっても音が出る。  そして二つのギターに共通しているのが弦とピック。弦は針がねみたいな糸。太さは色々。基本的に六本。太いのと細いので構成されている。  そしてピック。ピックとは薄い三角上のあるいはおにぎりみたいな形をした薄い(プラスチック)。指で薄い板をはさんで弾く。  そんなところだ。        
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