schwarz freund

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 その後も、親友…… いや、それどころか少し付き合いが長い程度の友人が出来るだけで、その友人が災難に見舞われてしまう。親友が出来ようものなら、まず間違いなく死に見舞われてしまう。原因は決まって「事故」である。 おそらくは黒い少年が私から親友を奪っているのだろう。 だから私は親友を作らず、それに次ぐような深い友達…… 共通の趣味で盛り上がれる友達すらも作っていない。こうすることでしか不幸の拡散を止める手立てが思いつかないからだ。 一体、黒い少年はいつまで私に纏わりつくのだろうか。おそらくは一生だろう。 〈じゃ、ともだちになってよ〉 「いいよ、きみがいちばんのともだちだよ」 〈いっしょう、ともだち、きみのいちばんのともだちは、ぼくだけ。ともだち〉 今にして考えてみれば…… とんでもない約束をしてしまったものだと、一生涯で後悔している。 子どもの頃の友達から「まだ見ぬ親友」や「深く付き合える共通の趣味の友達」を守るために薄っぺらい友達関係を築き上げ、親友にもならず深い付き合いもせずに生きていく人生だが…… 寂しいのか寂しくないのかが、よく分からない。 子供の頃から私という親友がいる黒い少年はきっと寂しくないのだろう…… 羨ましい限りである。                             おわり
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