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第1話
猫と人間がだけが暮らす国で悲劇が起きた、その悲劇とは悪い人間が相棒の猫を捨て野良猫にしたからだ。
「一生懸命、尽くしたのに人間め」
復讐に満ちた野良猫は他の猫達を集め人間に戦いを挑んだ。
戦いは1ヶ月、続き猫と人間の戦いに決着がついた。
猫と人間は全て滅び国も滅んだ。
━令和時代━
猫と人間の戦いで滅んだはずの猫が令和時代で野良猫として生きていた。
「他の猫達は亡くなったのに俺は生きている、神様が人間達に復讐しろと言ってるんだ」
そう言って猫は令和時代の猫達を集めに人混みの中に消えていった。
その後、猫は10匹の野良猫を仲間にし公園に向かった。
そこで猫は出会いをする。
「ベンチに人間が座ってるな」
「脅かせば退くんじゃないか」
「俺が行ってくる」
そう言って黒猫はベンチに座ってスマホをいじっている男に近づき威嚇をしながら鳴き始めた。
「何だこの猫、あっち行け」
ベンチに座ったまま男が黒猫を蹴り倒すと野良猫の仲間と喋る猫が男に近づき威嚇しながら鳴き始めた。
「猫を蹴る人間は嫌いだ、消えてしまえ」
「何なんだよ、あっち行け」
ベンチから立ち男が猫達を追っ払うため蹴りの攻撃をするとスーツ姿の男が現れた。
「何をしてるんですか?」
「猫を追っ払ってんだ」
「やめてください」
そう言ってスーツ姿の男は男の身体を掴み猫達から離れさせ蹴りの攻撃を止めた。
「何すんだ」
「猫達があなたに何かしたんですか?」
「ベンチに座ってスマホをいじってたら黒猫が威嚇してきたんだ、だから俺は」
そう言って男が再び猫に蹴りの攻撃をしょうとしたその時、スーツ姿の男が男を止めた。
「警察を呼びますよ」
「……」
スーツ姿の男の言葉に男は無言で公園を離れていった。
その後、スーツ姿の男は野良猫達と喋る猫に向かって優しく微笑みながら話しかけた。
「もう大丈夫だからね」
「お礼なんて言わないからな」
喋る猫が口にするとスーツ姿の男は喋る猫に目を向け答えた。
「お礼なんて良いよ」
「お前、俺の言葉がわかるのか」
驚いた口調で喋る猫が口にするとスーツ姿の男が口を開いた。
「母さんから言ってたんだけど、幼い頃から動物と会話をしてたんだって」
「……」
「それじゃ気をつけるんだよ」
「名前なんていうんだ、俺は三毛猫のシン」
「小泉慎平(こいずみしんぺい)よろしく」
「また会えるか」
「ホストクラブ優で働いてるから俺に用事があるときいつでも来て良いよ」
「ホストクラブ優」
「漢字わかる?」
「あんたの匂いを追えば大丈夫だ」
「それじゃ行くね」
そう言って慎平が歩いて公園を離れていくとシンは野良猫達と人間への復讐の計画を話し始めた。
━ホストクラブ優━
控え室のロッカーの前で仕事用のスーツに着替えると慎平は来店してきた女性客の接客を始めた。
その頃、シンは1匹で歩きながらホストクラブ優を探していた。
「匂いを追えば大丈夫と言ったけど…無理だな…」
たくさんの匂いが混ざってシンが諦めかけたその時、シンの目の前にホストクラブ優が現れた。
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