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少しお話ししよう。 リチャード家は、戦争が絶えなかった本国ハルカンを統一。 その後、平和でよりよい国を作るため目安箱を設置。できる限りの政策をしてきた。 そのお陰でここ100年戦争おろか内戦も起きていない。 ハルカンは一夫多妻制をとっているが、一人の男につき一人の女つくという形が多い。 一夫多妻制をとっているのは、王族または貴族だけだ。 今年のリチャード家は3男4女で過去で一番少ない。 それもそのはず、今年の国王であるハルス国王は唯一の王妃ハルメスとのみ婚約をしておらず、他の女人と枕を並べていないからだ。 国王が王妃を溺愛するには理由がある。 ハルメスは町娘で、王族と接点がない存在だ。 その町娘がどうして関わりを持てたかというと、 当時ハルスは王家の第3王子として生まれた。 すでに王位継承者がいることから、あまり厳しく指導されてこなかった。 その事から、町に良く変装して降りてきていた。 そのときに会ったのがハルメスだ。 道端で花を売り、時にはパン屋でバイトをしている彼女に一目惚れをしたのだ。
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