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ノアside
うるせぇな...
俺はアフリード家の次男で、第1王女アメリア様の護衛をしている。
アフリード家を少し紹介しよう。
我が家は、リチャード家がハルカンを統一する前から仕えている歴とした貴族家だ。
俺のように護衛として仕える人もいれば、母上のようにメイド長として仕える人もいる。
...っと俺の家の話はこんなものか?
家の事を話していたから、第1王女の部屋に到着してしまった。
「アメリア様、ノアです」
三回ノックをして、中に声をかける。
護衛服を着るべきなのは知っているが、どうもアレに袖を通すのは気が引ける。
だから、今は庶民の着る動きやすく通気性の優れた服を着ている。
主人である国王陛下とアメリア様には許可を得ている。
メイドの手により白く大きな扉が開かれる。
開かれた先には赤色のドレスを着た女性がたっていた。
その女性こそが俺の仕える主アメリア様だ。
長い赤みがかかった艶のある髪が結い上げられている。
「とても良くお似合いですね」
世辞を言うのも慣れた。
それもこの暮らしのお陰だ。
「あら、ありがとう。このドレスね?ルスツお兄様からいただいたのよ。素敵でしょう?」
ドレスの裾を軽く持ち上げ、くるりと1回転してみるアメリアは年相応の可愛さがある。
「はい、淡い赤色と濃い赤色を混ぜ合わせたそのドレスはアメリア様にしか着こなせません。ところで、これからお茶会でございますか?」
「えぇ、バラ園で。エスコートお願いできる?」
「喜んで」
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