4人が本棚に入れています
本棚に追加
...はぁ、手を引きながら歩くのめんどくせぇ
アメリアは...アメリア様はヒールを履かれ歩くの遅いし、俺らを見てメイド達がキャアキャア騒ぐし...最悪だよ。
...こんなイヤな仕事いつまでやねぇといねぇのかな...
そもそも俺はこの仕事反対だったんだ。
兄さんが嫌がるから仕方なく引き受けただけだ。
兄さんはもともと力よりも筆の方が得意だから、断られるのを分かってたんだろうな。
両親は、すぐに俺のところへ来てやってくれるよな?って...まぁ、暇だったから承諾したんだけどな。
おっと...バラ園についたか...長かった...
「「「アメリア様、ごきげんよう。」」」
これまた綺麗な令嬢達だ。
一斉に立ち上がり、それぞれのドレスの裾を持つと礼をした。
黄色に青、緑にオレンジが綺麗に整えられた芝生の上に広がる。
「えぇごきげんよう。今日もいい天気ね。」
アメリア様が椅子に腰かけて初めて、他の令嬢が座る。
俺はいつものとおり離れたところで待機する。
この待機時間がめんどくせぇ
令嬢達の侍女達が話しかけてくるし、部下の奴らが面倒事起こしてたりするし...
まぁ、ただ立ってるだけじゃねぇのはありがたいがな
最初のコメントを投稿しよう!