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「また、お茶しましょうね。」
アメリア様の声が聞こえた。
よかった...今回は何も起きなかったか。
前回は襲撃があったからな。
今回はそれなりに緊張したな。
ま、無事終わったならそれでいい。
「ノア、行きましょう。」
手をとり、来た道を戻る。
アメリアの後ろには侍女達がぞろぞろついてくる。
ま、いつもの事だから気にしないっちゃしないけどよ...
慣れねぇ...こんな大人数の前を歩くのは、年に一度の国王誕生日だけでいいのにな...
「そうそう、ルスツお兄様とアリスが貴方に会いたいと言っていたわ。明日のお昼一緒に食事を取ることになったから把握お願いね。」
「かしこまりました。」
ルスツ殿下はこの国の第1王子で、剣術がとてもお上手だ。愛想が良く、顔も良し。文学が少し不得手らしいが、気にするほど出来ないわけではない。次期国王になるに適したお人だ。
婚約者様もとても美人だ。
ぶっちゃけ、俺のタイプ。
アリス姫は第3王女で、今年で13になられる。
上から目線なところもあるが、可愛らしいお姫様だ。
アメリア様を部屋まで送り届け、訓練所に顔を出す。
「「あ!隊長!」」
尻尾がついているのか?
キラキラした笑顔でこちらに駆けてくる隊員達。
「ん~久しぶりだな~。」
手をヒラヒラさせて、隊員たちを向かえる。
「全然顔出さないんですもん、寂しいっすよ」
「稽古、お願いしたいです。」
そういうと、俺に剣を差し出してきた。
仕方なく受け取り、隊員と相対する。
勢い良く相手が駆け出してきた。
俺はそれを綺麗に交わし、後ろから良く見える首に剣をあて、
「おーわり。簡単に後ろ取られちゃダメだろ...こんなんじゃ国王陛下達を守れないぞ?」
「っはい!ありがとうございました!!!」
この後も、挑んでくる隊員たちの相手をし続けた。
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