エピローグ

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エピローグ

真島君は1週間後図書館には来なかった。きっと何かの手違いだと思ったけど、一日中待っても来なかった。私はその日泣いた。 でもある老人が本を私に渡してくれた。「夕立」だった。 それを見て私はもっと泣いた。 まるでおじいちゃんが連れてきているかのようだったから。 1年後 あの天気がやってくる。あの夏がやってくる。 あの日以来予報者としての能力はどこかに消えた。 彼は今、何処にいるのだろうか。
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