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３ 楽園には秘密がある
俺が通された部屋は豪華な客用の寝室だった。
何か、高級ホテルに一泊しちゃったみたい……。
寝た気のしないまま朝に起きて、朝食を運んできた家政婦さんにレオナルドのことを聞いてみた。
「ご主人様は朝早くにお発ちになりました」
「え……。いつ帰ってくるの？」
「私には存じません」
何それーーーー。
よく聞いてみると、レオナルドは週末にたびたびこの館を訪れるのだそうだ。それ以外の日は、本邸に行ったり、海外に行ってしまったりするとか。
ということは、レオナルドが帰って来るのは次の週末？
じゃあ、息子さんの方に挨拶に行ってみるか。
家政婦さんに尋ねてみる。
「レオナルドの息子さんに会いたいんだけど、今日会える？」
家政婦さんが答える。
「お坊ちゃんは、誰ともお会いしたくないそうです」
俺はその言葉にボーゼンとなっちゃった。
何それーーーー。
ずいぶん人嫌いな子だなぁ……。
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