3 楽園には秘密がある

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 しかし、散策も終わる昼ごろには、俺はすっかり退屈した。  木陰になった緑の芝生に寝転がる。  貴族ってこんな退屈な生活なのかな。ヤダネー。  俺、こんな生活を三日間もしたら腐っちゃう。  とにかくヒマでヒマで仕方がないよ。  このまま、昼ごはんも一人のかね。夕ご飯も一人……。  そんなのは嫌だ。  俺はビンゴ! といいことをひらめいた。  そうだ、来る途中にあった使用人の館だ!  こっちじゃなくて、向こうの館に行って食べよう。  人数が多くて賑やかな方が楽しいし。この家の話が聞けるし。  というわけで俺は早速、昼ごはんを使用人の館で取ることにした。向こうの台所に顔を出したときは驚かれたが、焼きたてのアップルパイをもらったりして、すぐに皆と打ち解けて仲良くなった。  いろんな事を話すうちに、俺はひとつの事に気が付いた。  使用人の皆が、俺に隠していることがある。  レオナルドの息子のことだ。
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