4 あなたは天使で異星人

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「この池に魚が何匹いるか、わかりますか?」  そう言われてひょいと顔を向けて池を見ると、澄んだ水面がキラキラ輝いていた。  この人、なんだか意図が読めない……。  しかし白衣の神父は、俺を見つめて教師のように真面目な顔だ。  おいおい、いきなり禅問答ですか!?  池の魚の数? 20匹か、30匹か……。  うーん。  そんなの、わかりっこない。  よし、とんちにはとんちで返そう!  俺は起き上がって立つと、自信満々に答えた。 「全体の数はわかんないけど、池から5匹減らす事は出来るよ!」  言うが早いか、俺は池に向かって走り出す。  あずまやに立つ神父服姿の青年に向かって笑うと、遠くから叫んで手を振った。 「釣りしようってことーー!」  こんなこともあろうかと、前日に使用人屋敷からちゃーんと釣具を借りておいた。  準備万端、オレ!  池のほとりに二人で座った。  俺はルンルンと釣りの準備を始める。
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