17人が本棚に入れています
本棚に追加
「つまり、この世界に光が生まれたときに、悪魔も生まれたんです。二人の戦いは今も続き、世界の終末のときに決着がつくと言われています」
おお、これなら何とか分かりそう。
しかし世界の始まりのときから、終わりのときまで戦ってるなんて気が長い話だな。とても付き合いきれん。
魚はうまい具合に釣れた。今夜の夕飯は魚に決定!
俺が水をはったバケツに魚を入れている間、青年は心ここにあらずといった風に、池を眺めていた。
その綺麗に整った顔は、ここではないどこか遠くをみているようだった。
その顔にぴったりの涼やかな声で聞いてくる。
「悪魔に、人間が勝てると思いますか……?」
「う、うん……?」
俺は返答に困りながら返事をした。
ああ、またちんぷんかんぷんです……。
もう会話は無視することにした。
異星人と話すのに肝心なのは、ハートだ、ハート。
最初のコメントを投稿しよう!