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ウルム王家の特徴であるアクアマリンの様な瞳に白銀の髪色で美女と称された母である王妃に似た整った顔立ちは、誰も彼も美しいと褒め称えるのだ。
そして術士としての才能があり、その力故に軍部に在籍しており、鍛えられた体躯と身長もある。
その為かやや暑くなってきた時期でもあるが紺色で首がきっちり隠れる程の詰襟の軍服をきっちりと身につけている。
エマヌエーレはこの目の前の少女にとって年齢が十も上故に嫌悪されているのか?と思う。
「私と王女の年齢が離れている為ですか?」
「ああ...年齢なんて関係ないわよ?私二十歳年上の殿方ともお見合いしてるしね」
エマヌエーレがそう尋ねるとエステル王女は軽く答える。
「では何故???」
「さっきも話した通り貴方はウルムの国王となるの、そして貴方の横には若いウルム国の公爵家出の王妃と隣国から招いた側妃が二人...最終的に王女が一人、王子が二人産まれるまで見えるのよ」
「公爵家の娘はまだ十二になったばかりの子供だが...」
エマヌエーレはただ驚く、しかし公爵家の娘と言えば一番歳が近くても十二歳の子供である、それこそ親子程離れているのだ。
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