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「...貴方の地位を磐石にする為の政略結婚だけど心配しないで? 最終的に愛し合うんでしょうね...王妃は10年したあたりで王子を産むから」  エステル王女は微笑みながらそう語る。 「何故その様な事を...」 「仕方ないのよ...だって『見えちゃう』んだもの、絵姿を見てとても期待していたのに残念だわ」  とエステル王女ははぁ...とため息を漏らす。  結局その日のお見合いはエステルが断る形で終わってしまう。  しかしエマヌエーレはエステル王女にとても興味を持った。  それこそ自身に王になると言ってクーデターでも(けしか)けさせる気なのか?しかしバーレにとって隣国ウルムに内戦などあっても害があっても益など得られないだろうに...  一体エステル王女は何を思ってそう話すのか、その真意をエマヌエーレは知りたかったのだ。 ―――・―――・―――
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