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お菓子はバーレで有名な王家御用達の高級菓子店のマカロンのセットで、エステル王女が好んで食べているという情報からだ。
「貴方は諦めが悪いのね?こんなにしつこく通う殿方は初めてだわ」
「それだけ私にとって貴女は魅力的なのですよ、エステル王女」
エマヌエーレは柔かに話すとエステル王女はため息を吐く。
「正直な所、私に構っても益は無いわよ...なら早めに国へ帰るべきだわ」
「私はそうは思いませんがね」
「む...」
「私は貴女から良い返事を頂けるまでは帰る気はありませんよ」
どんな答えにもへこたれずに柔かに返すエマヌエーレに困り果てるエステル王女。
エステル王女はマカロンをつまみながら悩む...
どう説得すれば、この隣国の第三王子が大人しく帰ってくれるか...と甘いマカロンを頬張りながら思うのだった。
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