過去化粧

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「どうだった?かっこいい子いた?」 入学式の帰り道、スーツ姿の母が楽しそうに私を肘で突く。 『楽しくやっていけそう。あ、でも関西弁の変な人もいたな。』 「変な人?」 夏樹、と彼の名を頭で呼んで、先程あったことを簡単に説明する。 『ずっと探してる人と、私が似てるとか、なんとか。思わずポエマー?って言っちゃった。』 口に出すとますます変な人だね、と笑うと お母さんは目を大きく見開いて驚いた表情を見せた。 しかしすぐに 「変な人もいるものね。」 『ね。』
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