京子ちゃんの習慣

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京子ちゃんの習慣

本当に昔のお話… 幼稚園の年長さんくらいの私は いつも外で遊んでいました。 まだ男女の区別もない、そんな年齢… 男の子も女の子も一緒に 公園やお砂場やジャングルジムで遊んでいた頃… 一緒に遊んでいた京子(きょうこ)ちゃんの ある「クセ」というか、習慣のことを 今も鮮明に覚えているので、お話したいと思います。 京子ちゃんはこの習慣(ルーティン)を 遊んでいる最中にだいたい2.3回は行います。 それが行われる間、私たちは必ず「待て」を くらう羽目になります(笑) たとえそれが鬼ごっこで、 京子ちゃんが鬼に捕まる寸前であったとしても、 「ちょっと、タンマ!!」の声と共に 私たちは動きをフリーズさせられてしまうのです。 その日もジャングルジムのてっぺんに登って、 そこから隣にある滑り台で下に降りて、を 何度も繰り返していた時、 「ちょっと、タンマ!!」 の号令がかかりました(笑) 私たちは滑り台を降りたところ、 京子ちゃんはジャングルジムのてっぺんに登った ところでした。 下から見上げる形でフリーズしていた私たちに 見下ろす姿勢の京子ちゃんは…
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