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翌朝、夏美は、朝食を一緒に食べると、帰って行った。
優も、会社へ行く。
ぼくは、また、街へ出てうろうろした。
ぼくは、基本、人間は好きじゃない。
でも、大きな、高い視点で見ると、人間は愛おしいものだと思う。
いつか、死んでしまうのに、生きている。
それだけですごいことだ。
そうは、思う。
しかし、ぼくは、所詮、一人だ。
彼氏は、その時々で変わるけど、これまでの彼氏は、みんな自分勝手だった。
ぼくをいいように利用して、捨てた。
ぼくは、その度に、性格が歪んだ。
でも、一人じゃ、生きていけなくて、また、裏切られると思いながら、誰かを
求めてしまう……。
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