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優みたいな、純粋で、誠実で、優しい人間に、ぼくは、今まで出会ったことがなかった。
ぼくは、優が、本当に好きになってしまった。
でも、優は、今までの彼氏みたいに、ぼくを求めない。
ぼくは、やっぱり、独りぼっちだ。
夕方まで、街をうろついた。
不意に、夏美の泣き顔が脳裏に浮かんだ。
人が生きる限り、いじめはなくならないし、所詮、人は、一人で生きていくしかない。
夕焼けまでも、ぼくの孤独を照らした。
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