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思い切って震える指で文字を打ち始めた。 がすぐに消去しては、また文字を打つ。そんな事を繰り返し時間だけが過ぎていく。 なかなか送信ボタンを押せない。 あと一歩。 これを押す勇気が出てこない。 その時…… ーーー俺の事見に来てるのかと思ってた--- 先輩がぼそっと囁いた言葉が脳裏をよぎる。 もしかしたら、と少しの期待をしてしまう。 今自分の人生最大の分岐点だ。 そして、再度震える指で文章を打ち、目をつむり深呼吸する。 神様、どうか私にあと一歩の勇気をください!!! 神に祈り私は送信ボタンを押したのだった。
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