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「うっし! ほれ見ろ、47!」
「おおー、こんなちっせーのに平均越えてくるんだ?! やるな、颯太!」
「へへっ。じゃあ、大口叩くこのカワイ子ちゃんは後にするとして、先に深月やれよ」
「カワイ子ちゃんやめろ」
ちびっ子とカワイ子ちゃんが言い争ってる間にサクッと測定を済ませる。
「ほい、55」
明翔に測定器を渡す。
「意外と強いな、君ら。よっしゃ、やるぜー!」
こんなテンション高くスポーツテストやる高2がいるもんなんだな。かわいいな、コイツ。
「よっしゃあ! 61!」
「え! マジか!」
「すげえ!」
くそ! 俺は運動しか取り柄がねえんだ! こんな女の子みたいな顔したヤツに負けてられるか!
「次だ次! 反復横跳びで負かしてやらあ!」
力があるなら敏捷性はないだろう。俺はオールマイティだけどな。
まずは颯太が59回か。さすが、颯太も高いレベルでオールマイティだ。
「明翔、先にやるか?」
「いや、俺は最後でいいよ」
ほお、自信があるんだろうか。俺の握力も相当なもんだから俺には敏捷性がないと同じように考えたのかもしれないな。
「よし! 63!」
あー、しんど。汗かいてきた。
続いて明翔がスタートする。え、マジか。はえーぞ、コイツ。
「高崎、72-」
「バケモンか、明翔!」
「あー、腹減った」
好記録出しといて感想それか。
「ならば、柔軟性だ! さすがに柔軟性までは……」
と言いながら、もしかしてコイツこそオールマイティなんじゃね? とは思ってた。
「長座体前屈はー、颯太65、深月63、俺70っと」
「いえーい! 深月には勝った!」
……まさか、颯太にまで負けるとは……
まだだ! まだ運動場でのスポーツテストがある!
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