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思考
「世界は愛で満ちている」
なんて言葉がありますが、この世界に満ちているのは『残酷』です。
そんなことは無いと言うのでしたらあなたは『愛』が何かを事細かく明確に説明することが出来ますか?
ぼくは世界の残酷さを知っています。
世界全てを見ることが出来る神ではありませんので身近なところから見てみましょう。
全ての人々はあなたに優しいですか?あなたの親や兄弟姉妹、恋人、全ての隣人はあなたに優しく接してくれますか?
逆を考えましょう。
あなたは見知らぬ人が何かに困ってる時にその人を救おうと思いますか?あなたが誰かに苦しめられたとしてその人を愛することが出来ますか?愛する人が殺されたとしてその殺した人を愛することが出来ますか?
考えた時、ほとんどの人がそんなことはできないのでは無いのでしょうか。
例えば小さな子供が道端の小虫を殺していてそれを「子供の無邪気」などと言いながら見過ごし、どこかの国で戦争が行われていると「酷いことだ」などと言うのではないでしょうか。
ぼくはどちらもそれほど変わらないと思うのです。
『命は平等だ』と唱うのならばそういうことでしょう?
なんて綺麗事を吐いても吐いても吐いてもあなたはとても残酷なのです。全ての人がとはいいません…いえ、人間には生まれ堕ちたその時から罪が付き纏うのでもしかしたら当たり前のことなのかも知れません。だって今この文章を読んでいることこそがあなたの残酷さです。残酷さに呑み込まれた人間がこの文章を書いているのですから。
かまいません、このまま読み続けて下さい。
ぜひ読んで己を見つめ直してください。この世界を見つめ直してくください。フィルターのかかったその曇った眼ではなく、素直で純粋無垢な眼で。
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