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この場に洸平は宣戦布告をしに来た。亜美を連れていくつもりでここに来たのだから。
「確かに僕は赤の他人です。しかし、暴力が許されるのですか?亜美を連れていきます。今の僕なら亜美を幸せにできる自信があります」
「離婚は絶対にしない…!亜美、そんなに出ていきたいならその身1つで出ていけ!お前に生活力あるのか?10年も専業主婦だったお前が」
洸平に連れて行かれたら英二は世間から非難されるのを恐れて離婚を避けたがった。
「亜美、そう言っているんだ。俺と一緒に行こう」
洸平は亜美に手を差し伸べた。
「姉さん、行けよ」
「城戸ちゃんの経済力なら亜美ちゃんが専業主婦でも問題ないだろ?」
行成と律に諭されて、亜美は立ち上がって
「お父さん、今まで…育ててくれてありがとうございます…私なんかが…産まれてきて…本当に…ごめんなさい…」
と泣きながら英二からプレゼントされたルビーのネックレスと結婚指輪を外してテーブルに置いて洸平と店を出ていった。
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