切なすぎて、愛…

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確かに大松ホールディングの株価は下がっていた。英二が清水のファッションに拘り、大松を利用して残そうとしていたせいで銀行は相手にしてくれなかった。 「会長、後継者問題なら心配いらないですよ。俺が社長になって兄貴と力合わせて立て直しますから」 行成が新しいビジネスモデルをアピールして、清水も同時に活かせることも宣言した。 「行成、僕と一緒に仕事してくれるのか?さすが僕の弟だよ!」 祐介は舞い上がって英二を追い出して自分が頂点に立てると思って浮かれた。 「バーカ!お前みたいにゲームしかしてないどら息子と誰が仕事するか?律と一緒に立て直しするんだ!勘違いすんな!律は異父兄弟だって知らなかったろ?」 行成と律は異父兄弟だってことをここで打ち明けた。下がった大松ホールディングの株を律が買い占めていたのだ。 「英二さんの株より俺たちの株の方が多いですから俺たちに従ってもらわないと。あんたはもう終わった」 律が毅然として、英二に勝ち誇った。
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