28.初めての夜

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*** (びっくりしたぁ〜っ)  いきなり(そう)から「好き」だのなんだの言われた結葉(ゆいは)は、思わず呼吸をするのを忘れてしまうぐらい驚かされてしまった。  確かに(そう)は幼い頃から、それこそ今日(こんにち)に至るまでずっと、結葉(ゆいは)にとことん甘々で優しかったけれど、それは実妹(いもうと)(せり)に対しても同様で。  大きくなってからも変わらず〝妹扱い〟されていると感じていた結葉(ゆいは)は、(そう)への恋心を持て余した結果、(そう)のそういう言動に異性扱いされていないと感じて切なくなったりしていたのだ。  なのに――。 「もぉ、(そう)ちゃんったらぁ! そんな素振りちっともなかったのに……。冗談が過ぎるよぅ! 危うく信じそうになっちゃったじゃない」  きっと、結葉(ゆいは)が緊張のあまり変なことを言ってしまったから、(そう)もそれに合わせてくれただけなのだ。 (ちょっぴり変な間があいちゃったけど、ちゃんと冗談として受け止めたよって感じで返せたかな?)  薄暗がりの中。  自分はベッドの上。
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