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結葉は、ちょっと休憩しようかな?と雪日のケージ前にしゃがみ込んで。
まん丸になって眠る雪日を眺めて癒される。
と、不意にエプロンのポケットに無造作に入れておいたスマートフォンが着信を知らせてきた。
昨夜手にしたばかりのスマホは、まだ着信音などが初期設定のまま。
どこかで聞いたことのある電子音とバイブレーションに、結葉はポケットから白色のスマートフォンを取り出した。
画面を見ると「山波想」と出ていて。
まだこのスマートフォンには想と芹、それから山波建設、そしてアメリカに住む両親の番号しか入っていない。
想と芹ふたりから、「これから少しずつ増やしていけばいいよ」と言われて。
もう自分がスマホに新しい番号を登録することを咎める人はいないんだと思ったら、凄く不思議な気持ちになった結葉だ。
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