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目の前に置かれたそれらに手を伸ばしながら、ふとそんなことを思ってしまった結葉だ。
コーヒーフレッシュを自分に、スティックシュガーを想に渡したら、想が「サンキュー」と言って三つ目の砂糖をコーヒーに混ぜ込む。
(想ちゃん、それ、甘すぎない?)
いつもなら想はスティックシュガーは二本だけだったはずだ。
三本はさすがに、と思った結葉だったけれど、想は一向に気にした様子はない。
もしかしたら案外三本入れちゃうなんて日も、結構あるのかも知れない。
そんなことを思いながら、結葉も三つ目のポーションを自分のカップに落とした。
皿に置かれていたティースプーンでぐるぐるとかき混ぜたら、そこそこに白っぽいコーヒーが出来上がる。
(これなら何とか飲める、かな……)
でも、いつもコーヒー〝二〟に対して牛乳〝八〟で作っているカフェオレよりははるかに苦そうで。
密かに牛乳が恋しいな、なんて思ってしまった結葉だ。
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