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二人のやりとりを見て、結葉はせっかく一人暮らしを楽しんでいるかもしれない想が、自分のせいで不自由を強いられるのではないかと不安になって。
「想ちゃん、いい、の?」
ソワソワと瞳を揺らせながら問いかけた。
「いいも何も……近くにいなきゃいざって時にお前を守ってやれねぇだろ?」
想に言われて、結葉はウルッとしてしまう。
「想ちゃん、ごめ……」
いつもの癖でつい謝りそうになって、今朝想から言われた言葉を思い出した結葉が、「ありがとう」と言い直したら「おう」と頭を撫でられた。
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