30.山波家での生活

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 会議室での話し合いが済んだ後、結葉(ゆいは)は結局アパートには戻らず、山波(やまなみ)建設隣の山波家の方に上がらせてもらった。  そうして、(そう)(せり)の母親――純子(じゅんこ)とともに、(そう)公宣(きみのぶ)の昼食作りに明け暮れている真っ最中だったりする。 「ゆいちゃんってば、本当手際がいいっ♡ きっと美鳥(みどり)さんに似たのねっ」  この人があのパッと見ヤンキーな(そう)のお母さんだと思うと、どうしても違和感を感じてしまう結葉(ゆいは)だ。  山波純子は、春風が服を着て歩いているような、とした女性だった。  こんな感じなので、ご主人の稼業にはノータッチで主婦を貫いているんだろう。
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