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会議室での話し合いが済んだ後、結葉は結局アパートには戻らず、山波建設隣の山波家の方に上がらせてもらった。
そうして、想と芹の母親――純子とともに、想と公宣の昼食作りに明け暮れている真っ最中だったりする。
「ゆいちゃんってば、本当手際がいいっ♡ きっと美鳥さんに似たのねっ」
この人があのパッと見ヤンキーな想のお母さんだと思うと、どうしても違和感を感じてしまう結葉だ。
山波純子は、春風が服を着て歩いているような、のほほんとした女性だった。
こんな感じなので、ご主人の稼業にはノータッチで主婦を貫いているんだろう。
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