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「うっそぉ! 今日から結葉ちゃんもうちに住むの⁉︎」
もうじき十九時になろうかと言う頃。
仕事から帰ってきた芹は、何気なく手を洗いに洗面所へ行きがてら、台所に立つ結葉に気がついて素っ頓狂な声を上げた。
いま、母・純子は父・公宣と仲良く夫婦水入らずの入浴タイムで。
想は食事の際に結葉が座る椅子を見繕いにホームセンターに出かけているとのことだった。
本当は、想から「結葉も一緒に行こう」と誘われたのだけれど、夕飯の支度がまだ済んでいなかったので「一番お安い折りたたみ椅子でいいよ」と伝えて椅子選びは想に一任したらしい。
実は昨夜、ついうっかり両親に兄のところに結葉が来ている話をしてしまった芹だ。
結果、いつものほほんとしている母親が結葉のことをとても心配し始めて、父と何やら遅くまで話しているなとは思ったのだけれど。
まさかその翌日にはこんなことになってしまうだなんて思いもしなかった。
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