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結葉が山波家で生活をするようになって一週間ちょっと。
皆が皆、各々に五人での暮らしにも大分慣れてきた。
結葉は公宣と純子の気遣いで、お風呂やトイレ、それら洗面所は基本的に二階にあるゲスト用のものを使わせてもらっている。
幸い想と一緒に暮らすことを決めた時、シャンプーやトリートメント、ボディソープなども結葉用に一式揃えてもらっていたから、それをお風呂場の一角にちんまりと置いてみた結葉だ。
まだ仕事をしているわけではない結葉は、日がな一日家にいて純子と過ごす割合が一番多い。
結葉が住まわせてもらっている山波邸は、結葉から見ると豪邸の部類に入る。
そこをお手伝いさんも雇わず一人で切り盛りしている純子さんはすごい!と思ってしまった。
のほほんとしているように見えて、純子は家事全般を結構手際よくテキパキと無駄なくこなす。
結葉はそんな純子の足手纏いにならないよう気を付けながら、彼女のサポート役に徹していたのだけれど。
「あの、純子さん、二階の水回り関係は私が丸っと掃除させて頂いても構わないでしょうか?」
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