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純子が満足そうにそんな二人に声をかけて、「想が使えそうなお弁当箱、あったかなぁ~」と言いながら「あ、邪魔者は消えるからあとは二人でゆっくりお話、煮詰めてね♪」とにっこり笑ってキッチンを出て行った。
結局、――台所以外のどこを探したのかは不明だけれど――使えそうな弁当箱は見つからなかったと純子から報告を受けた二人は、「新しいのを買おう」と話して。
早速翌日に想がどこかで買って来て「これでお願いします」と結葉に差し出した、仕切り付きの大きな弁当箱を使っているといった塩梅だ。
純子が「うちの息子、結構行動力あるわね」とクスクス笑って。
想と結葉に照れを多分に含んだ困った顔をさせたのだった。
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