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「ただいまぁ~」
夕方、いつも通り十九時頃に想が帰宅してきて、結葉は日課のように想を玄関先で出迎えた。
想は弁当箱の入った小さな袋を手にして、左肩にいつも仕事に行く時に持って行っているリュックをかけていて。
作業服姿の想は、いつ見ても男らしくてかっこいいな、と思ってしまった結葉だ。
偉央は公私ともにキチッとスーツを着こなしていることが多かったけれど、想は圧倒的に平日は作業着率が高い。
じゃあ休日はどうかというと、パーカーにジーンズ、みたいなラフなスタイルを好むみたいで。
スーツを着た想が、結葉には想像がつかないのだ。
そういう全てが何だか結葉には逆に新鮮に感じられた。
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