31.大切な連絡

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***  (そう)に至極真摯(しんし)な眼差しで射抜かれた上、そんなことを言われてしまった結葉(ゆいは)は、にわかに緊張してしまう。 「あの……」  戸惑いを眼差しに乗せて、恐る恐る(そう)を見上げたら「俺の部屋で話そっか」とくるりと(きびす)を返された。  結葉(ゆいは)は訳も分からないまま(そう)に付き従うしかなくて。 ((そう)ちゃん、何だかすっごく怖い顔してた)  それが、(そう)らしくないから落ち着かなくて堪らない。  無言で(そう)のあとについて階段を昇って。  結葉(ゆいは)がいま使わせてもらっている部屋の並びとは階段を挟んで斜め向かい側に当たる(そう)の部屋に入る。 「お邪魔します……」  そうつぶやいて結葉(ゆいは)が中に入るなり、(そう)が入り口ドアに鍵を掛けてしまった。 「あ、あのっ。(そう)ちゃん?」  カチャリという無機質な音に不安になって、結葉(ゆいは)が思わず(そう)に呼びかけたら、 「ごめんな、結葉(ゆいは)。不安にさせちまって」
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