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家にいると思われる美鳥はすぐに既読になったけれど、想のメッセージ自体、茂雄の方は未読のままとのことで。
(朝の忙しい時間だもん。仕方ないよね)
そう思って、(お父さんとは、いますぐ連絡を取ることは無理かな?)と諦めた結葉だ。
とりあえず、想のメッセージをすぐに読んでくれて、結葉からの申請に対しても割とすんなり追加をしてくれた美鳥と先に話そうかな、と思って。
でも――。
今回結葉が両親と連絡を取るための手段を構築した理由は、偉央とのことを話さねばならないからに他ならない。
内容が内容なだけに、どう切り出したらいいのか分からなくて、なかなか音声通話のボタンがタップ出来ない結葉だ。
繋がったばかりの美鳥の連絡先をじっと見詰めたまま止まってしまっていた。
と、手にしたままだったスマートフォンが着信を知らせてきて。
見れば、結葉がなかなか通話ボタンを押せずにいた母・美鳥からの、アプリを介した音声通話のリクエストだった。
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